買い替えのためにすべき準備
売り先行・買い先行
買い替えには先に今の家を売る「売り先行」と、先に新しい家を買う「買い先行」の2種類があります。住宅ローンが残っている場合は、基本的に「売り先行」での買い替えになり、
資金力があり新居をじっくり選びたい場合は、「買い先行」での住み替えがおすすめです。
どちらもかかる期間は最短6ヵ月ほどとあまり違いはありませんが、大きく違うのは「新しい家に移り住めるまでの期間」です。
売り先行の場合、現在住んでいる家を引き渡してから新居を探すことになるため、しばらく仮住まいが必要になります。一方買い先行の場合、先に新居を購入するため、すぐに入居できる新居が見つかれば1〜2ヵ月程度で移り住めます。
新しい家に早く移り住む必要がある場合は、状況が許せば買い先行を選択すると良いでしょ
【買い替えで使える特例や控除】
① 住宅ローン控除(住宅ローンを組んで新しい家を購入したとき):住宅ローンの残高に応じて、年末に納付した税金の還付がある。
② 3,000万円の特別控除(居住用の家を売却して売却益が出たとき):売却益から3,000万円が控除される(3,000万円まで譲渡所得税が課せられない)
③ 所有期間10年超の場合の軽減税率の特例:10年を超えて所有していた居住用の家を売却して売却益が出たとき。譲渡所得税の税率が軽減される(安くなる)
④ 居住用財産の買い替え特例(今の家を売却して新しい家を購入したとき):買い替えで発生した譲渡所得税を次に買い替えする際まで繰り延べられる。
⑤ 買い替えにかかる譲渡損失の損益通算及び繰越控除の特例:今の家を売却して新しい家を購入し、損益が出た場合、買い替えで出た損益分を、所得などから控除することで税金の還付を受けられる。